社会保険と民間保険

生命保険を考えるときは、社会保険を前提に考えよう。
生命保険のテキストでも、ファイナンシャルプランナーのテキストにも、
謳われているこの言葉。
必要以上の保険をかけないよう気を付けようという
注意喚起が目的なのですが、
少子高齢化が進む日本においては、
社会保障の持続可能性に疑問符がつきます。
社会保障費は年々上昇し、金額は120兆円を超え、
年間30兆円の税金が使われています。
このまま少子高齢化が進んでいけば、
今よりさらに社会保障費が増えるでしょう。
生活が破綻した場合の生活保護を代表とする公的扶助も増えますから、
国民の生活を税金で賄うには限界があります。
そうなることを前提に考えると
自助努力としての生命保険は、大切な価値を発揮します。
健康保険の自己負担はいつまで3割なのか(徐々に増えています)、
高額療養費はいつまで維持できるのか(上限が上がっています)。
すでに小学生の教科書にも社会保障の先行きを案じる記載があります。
大人として、社会保障をどう捉え、
その上でどのような生命保険の設計を施すか、
選択がますます難しくなってきています。
保険の見直し相談の窓口コラム 編集部